どうも、担当者のヤマケンです→今回の疾病はいったいどのような病態なのでしょうか?それでは皆さん、御一緒に診ていきましょう。
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どんな病気?
脳卒中(のうそっちゅう)とは…別名:脳血管障害 とも呼ばれ、脳の血管に起こる異常によって脳の一部への血流が遮断され、脳細胞が損傷を受ける病気の総称です。主に以下3つのタイプに分類されます。
脳梗塞
血管が血栓や動脈硬化によって詰まり、脳への血流が妨げられる。
脳出血
高血圧や動脈瘤の破裂により血管が破れ、脳内に出血する。
くも膜下出血
脳の表面を覆う、くも膜の下に出血が起こる。
※多くは動脈瘤の破裂が原因

この記事は次のような人におすすめ!
・身体の不調で当てはまりそうな病気を探している
・頭頂葉疾患について勉強している
・知的好奇心が旺盛
1.原因


原因とは…病気の発症メカニズム(病因論)の中でその役割が科学的に証明されることで認識され、複数の要因が相互に影響し合って病気を引き起こす場合もあり、それは 誘因/危険因子 として区別され「その疾患を成立させるために必要で且つ十分な条件」と定義できます。
以上を踏まえると、脳卒中においては多岐にわたり主な要因には以下があります。
|生活習慣
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症 ※高コレステロール
- 喫煙
- 過剰飲酒
- 不健康な食生活
- 運動不足
|血管障害
動脈硬化や血管の損傷が進むことで脳卒中のリスクが上昇。
|遺伝的要因
家族歴がある場合は脳卒中リスクが高まる。
2.症状


症状とは…患者自身が主観的に認識する身体的または精神的な異常のことを指し、これは医療者が観察可能な徴候(しるし)と区別され⇒痛み・疲労・吐き気・不安 など、患者の自覚に基づく訴えが中心です。
症状は病気の診断や治療方針の決定において重要な情報源であり、患者と医療者のコミュニケーションを通じて初めて明らかになる点が特徴で、脳卒中においては突然現れることが多く以下が典型的です。
|片側の 麻痺/しびれ
特に⇒顔・腕・足 で顕著にあらわれる。
|言語障害
言葉が出にくい。話を理解するのが困難になる。
|視覚障害
片目/両目 で視力が低下。
|バランス障害
ふらつき/歩行困難。
|激しい頭痛
突然の強烈な頭痛。
※くも膜下出血の場合
「FAST」…(Face:顔+Arms:腕+Speech:言葉+Time:時間)は、脳卒中の兆候を早期に見つける手助けとなります。
3.治療


治療とは…病気やケガなどの健康状態の異常を 改善/回復 させることを目的として行われる行為や介入を指し、具体的には⇒薬物療法・手術・リハビリテーション・心理的支援 などの方法が含まれ、症状の軽減/原因の除去/生活の質向上 を目指します。
治療の本質は科学的根拠に基づき、患者個々の状況に応じた最適な介入を選択することにあり、脳卒中においては発症後の時間や種類により異なり、以下の通りです。
|脳梗塞の治療
脳梗塞の治療
- 血栓溶解薬 ※t-PAの投与(発症後4.5時間以内)
- 血管内治療 ※カテーテルを使った血栓除去
|脳出血の治療
脳出血の治療
- 出血を抑える 薬剤/血圧管理
- 手術による血腫除去
|くも膜下出血の治療
くも膜下出血の治療
動脈瘤のクリッピング/コイル塞栓術。
|リハビリテーション
リハビリテーション
発症後は早期からのリハビリが重要の為、身体機能や日常生活能力の回復を目指します。
4.予防


予防とは…病気が発生する前にそのリスクを減少させる、または病気の進行を抑制し健康を維持するための 行動/介入 を指し、これには⇒一次予防(発症の防止)・二次予防(早期発見と治療)・三次予防(病状の悪化防止)が含まれます。
予防は個人の行動+社会環境+医療介入 の三位一体で行われるものであり、脳卒中においては以下のような生活習慣の改善が重要です。
|血圧管理
高血圧は最大のリスク要因です。
※定期的な血圧測定と管理
|健康的な食生活
塩分や飽和脂肪酸を控えて、野菜や果物もしくは魚を積極的に摂取する。
|運動習慣
定期的な有酸素運動を心がける。
※週に150分程度
|禁煙/節酒
喫煙は動脈硬化を進行させ、過剰飲酒は血圧を上昇させる。
|体重管理
肥満は高血圧や糖尿病を招きやすい。
|定期検診
糖尿病/脂質異常症 の早期発見と治療が予防に直結する。
|ストレス管理
過剰なストレスを避けてリラクゼーションを取り入れる。
おわりに
脳卒中は突然発症することが多いですが、早期の予防と適切な対策を講じることでリスクを大幅に下げることが可能です。日常的な健康管理を徹底しましょう。