どうも、担当者のヤマケンです→今回の疾病はいったいどのような病態なのでしょうか?それでは皆さん、御一緒に診ていきましょう。
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どんな病気?
大腸(だいちょう)ポリープとは…大腸の内壁に形成される腫瘍性または非腫瘍性の隆起(こぶ)のことを指します。形状は平坦なものから茎があるものまで様々であり、大きさも数ミリから数センチまで幅広いです。
大腸ポリープは良性のものが多いですが、一部は放置すると悪性化して大腸がんに進行する可能性が高いため、早期発見と適切な対応が重要です。

この記事は次のような人におすすめ!
・身体の不調で当てはまりそうな病気を探している
・大腸疾患について勉強している
・知的好奇心が旺盛
1.原因


原因とは…病気の発症メカニズム(病因論)の中でその役割が科学的に証明されることで認識され、複数の要因が相互に影響し合って病気を引き起こす場合もあり、それは 誘因/危険因子 として区別され「その疾患を成立させるために必要で且つ十分な条件」と定義できます。
以上を踏まえると、大腸ポリープにおいては多因子的であり以下が主な要因とされています。
|遺伝的要因
遺伝的要因
家族に大腸ポリープや大腸がんの既往がある場合は、発生リスクが高まります。
|食生活の影響
食生活の影響
高脂肪/低繊維質 の食事、あるいは過剰な 赤身肉/加工肉 の摂取がリスクを増大させる可能性があります。
|ライフスタイル
ライフスタイル
- 運動不足
- 肥満
- 喫煙
- 過剰なアルコール摂取
上記はリスクを高める要因です。
|慢性炎症性疾患
慢性炎症性疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病などの慢性炎症性腸疾患があると、ポリープの発生リスクが高まります。
2.症状


症状とは…患者自身が主観的に認識する身体的または精神的な異常のことを指し、これは医療者が観察可能な徴候(しるし)と区別され⇒痛み・疲労・吐き気・不安 など、患者の自覚に基づく訴えが中心です。
症状は病気の診断や治療方針の決定において重要な情報源であり、患者と医療者のコミュニケーションを通じて初めて明らかになる点が特徴で、大腸ポリープが小さいうちはほとんど無症状であることが多いですが、ポリープが大きくなると以下のように症状が現れることがあります。
|便に血が混じる
ポリープから出血し、便に鮮血や暗赤色の血が見られることがあります。
|便秘/下痢
ポリープが大きくなり腸内を狭くすることで、便通の異常を引き起こすことがあります。
|腹痛/腹部不快感
腸の動きを妨げることで、腹痛や膨満感が生じる場合があります。
3.治療


治療とは…病気やケガなどの健康状態の異常を 改善/回復 させることを目的として行われる行為や介入を指し、具体的には⇒薬物療法・手術・リハビリテーション・心理的支援 などの方法が含まれ、症状の軽減/原因の除去/生活の質向上 を目指します。
治療の本質は科学的根拠に基づき、患者個々の状況に応じた最適な介入を選択することにあり、大腸ポリープにおいてはポリープの大きさや性質に応じて選択され以下の方法があります。
|経過観察
経過観察
良性で小さなポリープは、定期的な内視鏡検査で経過を観察する場合があります。
|内視鏡的切除
内視鏡的切除
内視鏡を用いてポリープを切除する方法が一般的です。
※多くの場合は 入院の必要が無い/安全性も高い
|外科的切除
外科的切除
ポリープが 肥大/がん 化している 場合には、手術による切除が行われます。
4.予防


予防とは…病気が発生する前にそのリスクを減少させる、または病気の進行を抑制し健康を維持するための 行動/介入 を指し、これには⇒一次予防(発症の防止)・二次予防(早期発見と治療)・三次予防(病状の悪化防止)が含まれます。
予防は個人の行動+社会環境+医療介入 の三位一体で行われるものであり、大腸ポリープのリスクを低減するためには以下の生活習慣を意識することが推奨されます。
|バランスの良い食生活
食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂取し、赤身肉や加工肉の摂取を控えましょう。
|定期検診
50歳以上の方/リスク因子がある方 は定期的に大腸内視鏡検査を受けることが推奨されます。
|適度な運動
運動習慣を身につけることで腸内環境を改善し、リスクを低減できます。
|禁煙/節酒
喫煙を避けてアルコールの摂取を控えることで大腸 ポリープ/がん のリスクを下げることができます。
|体重管理
健康的な体重を維持して肥満を避けることも予防の一環です。
おわりに
大腸ポリープは良性のことが多いですが一部はがんに進行する可能性があるため、早期発見と治療が重要です。日々の生活習慣を見直して予防に努めることで、リスクを下げることができます。特に家族歴がある方は早めの検診を心がけましょう。