どうも、担当者のヤマケンです→今回の疾病はいったいどのような病態なのでしょうか?それでは皆さん、御一緒に診ていきましょう。
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どんな病気?
大腸(だいちょう)がんとは…大腸(結腸および直腸)の内側の粘膜に発生する悪性腫瘍です。大腸は消化管の一部であり主に 水分の吸収/便の形成 を行います。
大腸がんは、細胞が無制限に増殖して他の臓器や組織に転移する可能性もあります。日本ではがんによる死亡原因の上位に位置しており、特に中高年層に多く見られる病気です。

この記事は次のような人におすすめ!
・身体の不調で当てはまりそうな病気を探している
・大腸疾患について勉強している
・知的好奇心が旺盛
1.原因


原因とは…病気の発症メカニズム(病因論)の中でその役割が科学的に証明されることで認識され、複数の要因が相互に影響し合って病気を引き起こす場合もあり、それは 誘因/危険因子 として区別され「その疾患を成立させるために必要で且つ十分な条件」と定義できます。
以上を踏まえると、大腸がんにおいては明確に解明されていませんが、以下の要因が発症リスクを高めるとされています。
|生活習慣の影響
生活習慣の影響
- 高脂肪/低食物繊維 の食事
- 運動不足
- 飲酒
- 喫煙
以上などがリスクを高めます。
|遺伝的要因
遺伝的要因
家族に大腸がんや大腸ポリープの既往歴がある場合にはリスクが上がり、家族性腺腫性ポリポーシス(FAP)やリンチ症候群などの遺伝性疾患も関連があります。
|炎症性腸疾患
炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病など長期間による腸の炎症が、発がんリスクを高めるとされています。
|年齢
年齢
50歳以上で発症率が上昇します。
2.症状


症状とは…患者自身が主観的に認識する身体的または精神的な異常のことを指し、これは医療者が観察可能な徴候(しるし)と区別され⇒痛み・疲労・吐き気・不安 など、患者の自覚に基づく訴えが中心です。
症状は病気の診断や治療方針の決定において重要な情報源であり、患者と医療者のコミュニケーションを通じて初めて明らかになる点が特徴で、大腸がんにおいては初期段階で無症状の場合が多いですが、進行すると以下のように症状が現れることがあります。
|便の異常
- 血便/黒色便
- 便の形状変化(細くなる)
- 頻度の変化(便秘/下痢)
|腹部の異常
腹痛や腹部膨満感もしくはシコリを感じることがある。
|全身症状
- 貧血(顔色が悪くなる/疲れやすい)
- 体重減少/食欲不振
3.治療


治療とは…病気やケガなどの健康状態の異常を 改善/回復 させることを目的として行われる行為や介入を指し、具体的には⇒薬物療法・手術・リハビリテーション・心理的支援 などの方法が含まれ、症状の軽減/原因の除去/生活の質向上 を目指します。
治療の本質は科学的根拠に基づき、患者個々の状況に応じた最適な介入を選択することにあり、大腸がんにおいてはがんの進行度(ステージ)や患者の 年齢/体調 によって異なり、主な方法は以下の通りです。
|外科手術
外科手術
病変部の大腸を切除する手術が最も一般的であり、転移がない場合も手術による根治が期待されます。
|化学療法(抗がん剤治療)
化学療法(抗がん剤治療)
手術後の 再発予防/進行がんの縮小 を目的に行う。多くの場合は複数の薬剤を組み合わせて使用します。
|放射線療法
放射線療法
主に直腸がんで行われる。手術前の腫瘍縮小や術後再発予防に使われます。
|免疫療法
免疫療法
がん細胞に攻撃する免疫システムを活性化させる治療法であり、最近では一部の患者に効果が認められています。
|ターゲット療法
ターゲット療法
特定の遺伝子変異や分子に作用する薬剤の使用を目的とした治療法です。
4.予防


予防とは…病気が発生する前にそのリスクを減少させる、または病気の進行を抑制し健康を維持するための 行動/介入 を指し、これには⇒一次予防(発症の防止)・二次予防(早期発見と治療)・三次予防(病状の悪化防止)が含まれます。
予防は個人の行動+社会環境+医療介入 の三位一体で行われるものであり、大腸がんのリスクを低減するために以下の生活習慣を意識することが推奨されます。
|バランスの良い食生活
⇒野菜・果物・全粒穀物 などの食物繊維を多く摂取し、赤身肉/加工肉 の摂取を控えます。
|定期検診
50歳以上の人や家族歴がある人は、便潜血検査や大腸内視鏡検査を定期的に受けることが推奨されます。
※早期発見が治療成功率を大幅に向上させます
|適度な運動
定期的な運動は、がんのリスクを低下させる効果があります。
|禁煙/節酒
タバコや過剰なアルコール摂取は、リスクを高めるため控えましょう。
|適正体重の維持
肥満を防ぐことで大腸がんのリスクを軽減できます。
おわりに
大腸がんは早期発見や治療が鍵となる病気です。日々の生活習慣を見直し、予防に努めるとともに定期検診を欠かさず行うことが大切です。疑わしい症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。