どうも、担当者のヤマケンです→今回の疾病はいったいどのような病態なのでしょうか?それでは皆さん、御一緒に診ていきましょう。
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どんな病気?
心筋の病気とは…心臓の筋肉(心筋)に異常が生じる疾患の総称で、心臓のポンプ機能や電気的なリズムに影響を及ぼします。主な心筋の病気には以下のものがあります。
心筋炎
心筋が炎症を起こす疾患。ウイルス感染や免疫反応が原因となることが多い。

この記事は次のような人におすすめ!
・身体の不調で当てはまりそうな病気を探している
・心筋疾患について勉強している
・知的好奇心が旺盛
1.原因


原因とは…病気の発症メカニズム(病因論)の中でその役割が科学的に証明されることで認識され、複数の要因が相互に影響し合って病気を引き起こす場合もあり、それは 誘因/危険因子 として区別され「その疾患を成立させるために必要で且つ十分な条件」と定義できます。
以上を踏まえると、心筋の病気においては様々ですが、以下の要因が挙げられます。
|感染症/炎症
感染症/炎症
- ウイルス(コクサッキーウイルス など)/細菌/寄生虫の感染
- 自己免疫疾患による炎症
|遺伝的要因
遺伝的要因
|循環器系の異常
循環器系の異常
高血圧や虚血性心筋疾患による慢性的な負担が、心筋症に繋がる。
|毒性物質/薬剤
毒性物質/薬剤
- アルコール過剰摂取/コカイン などの薬物乱用
- 抗がん剤/その他薬剤の 副作用
|栄養失調/代謝障害
栄養失調/代謝障害
ビタミンB1欠乏(脚気心)や甲状腺機能異常などが関与することも。
|不明な原因(特発性)
不明な原因(特発性)
原因が特定できない場合も多く存在する。
2.症状


症状とは…患者自身が主観的に認識する身体的または精神的な異常のことを指し、これは医療者が観察可能な徴候(しるし)と区別され⇒痛み・疲労・吐き気・不安 など、患者の自覚に基づく訴えが中心です。
症状は病気の診断や治療方針の決定において重要な情報源であり、患者と医療者のコミュニケーションを通じて初めて明らかになる点が特徴で、心筋の病においては疾患の種類や進行度に応じて異なりますが、以下が一般的な兆候です。
|息切れ/呼吸困難
運動時や安静時にも現れることがある。
|胸痛/圧迫感
特に心筋炎では胸痛を伴うことが多い。
|倦怠感/疲労感
心臓のポンプ機能低下により、全身にエネルギーが行き渡らない。
|浮腫(むくみ)
足や腹部に液体が溜まる。
|不整脈
心拍の乱れが感じられる事がある。
|突然死
重度の心筋症や心筋炎では、予兆がないまま起こる場合もある。
3.治療


治療とは…病気やケガなどの健康状態の異常を 改善/回復 させることを目的として行われる行為や介入を指し、具体的には⇒薬物療法・手術・リハビリテーション・心理的支援 などの方法が含まれ、症状の軽減/原因の除去/生活の質向上 を目指します。
治療の本質は科学的根拠に基づき、患者個々の状況に応じた最適な介入を選択することにあり、心筋の病においては原因や症状、進行度によって異なりますが、以下のアプローチが一般的です。
|薬物療法
薬物療法
> 利尿薬
体内の余分な水分を排出して、心臓の負担を軽減。
> β遮断薬
心拍数を制御し、心筋への負担を軽減。
> ACE阻害薬/ARB
血圧を下げて心臓の負担を減らす。
> 抗炎症薬
心筋炎の炎症を抑える場合に使用。
|手術/機器療法
手術/機器療法
|生活習慣の改善
生活習慣の改善
- アルコール摂取制限/塩分控えめの食事
- 適度な運動(医師の指導のもと)
|原因治療
原因治療
- 感染症が原因の場合:抗生物質や抗ウイルス薬
- ホルモン異常が原因の場合:その治療を行う
4.予防


予防とは…病気が発生する前にそのリスクを減少させる、または病気の進行を抑制し健康を維持するための 行動/介入 を指し、これには⇒一次予防(発症の防止)・二次予防(早期発見と治療)・三次予防(病状の悪化防止)が含まれます。
予防は個人の行動+社会環境+医療介入 の三位一体で行われるものであり、心筋の病においては全身の健康を保つことが重要です。具体的な方法は以下の通りです。
|健康的な生活習慣
健康的な生活習慣
- 栄養バランスの良い食事を心がける(野菜/果物/低脂肪食品を多く摂取)
- 適度な運動を日常生活に取り入れる
|感染症予防
感染症予防
ウイルス感染を防ぐため、手洗いやワクチン接種を徹底する。
|ストレス管理
ストレス管理
過度なストレスは免疫力を低下させ、心筋炎のリスクを高めることがある。
|アルコール/薬物 の制限
アルコール/薬物 の制限
アルコールを控えめにし、薬物の乱用を避ける。
|定期的な健康診断
定期的な健康診断
高血圧や糖尿病など、心筋病のリスク要因を早期に発見し管理する。
おわりに
心筋の病気は早期発見と治療が重要です。また、予防のために日常生活での習慣を見直し、健康的な生活を心がけることが病気のリスクを大幅に減らす鍵となります。