どうも、担当者のヤマケンです→今回の疾病はいったいどのような病態なのでしょうか?それでは皆さん、御一緒に診ていきましょう。
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どんな病気?
脾臓摘出後重症感染症(OPSI:Overwhelming Post-Splenectomy Infection)とは…脾臓を摘出した人にまれに起こる、急速かつ致死的に進行する感染症です。特に 肺炎球菌/髄膜炎菌/インフルエンザ菌(Hib) などの莢膜(きょうまく)を持つ細菌による感染が重篤化しやすく、敗血症/髄膜炎/肺炎 などを引き起こす可能性があります。
ヤマケンこの記事は次のような人におすすめ!
・身体の不調で当てはまりそうな病気を探している
・脾臓疾患について勉強している
・知的好奇心が旺盛
1.原因


原因とは…病気の発症メカニズム(病因論)の中でその役割が科学的に証明されることで認識され、複数の要因が相互に影響し合って病気を引き起こす場合もあり、それは 誘因/危険因子 として区別され「その疾患を成立させるために必要で且つ十分な条件」と定義できます。以上を踏まえると、OPSIにおいては主に以下になります。
脾臓は免疫機能の中でも血液中の細菌や異物を除去する役割を担う臓器です。特に、莢膜を持つ細菌に対して重要なIgM産生と貪食機能(マクロファージによる)が強く働きます。
したがって脾臓を摘出すると…
- 血中細菌の除去が困難に
- 抗体産生(特にIgM)能力の低下
- 免疫記憶細胞の一部喪失
これにより、通常は軽症で済む感染症が急激に全身に広がりやすくなります。
2.症状


症状とは…患者自身が主観的に認識する身体的または精神的な異常のことを指し、これは医療者が観察可能な徴候(しるし)と区別され⇒痛み・疲労・吐き気・不安 など、患者の自覚に基づく訴えが中心です。
症状は病気の診断や治療方針の決定において重要な情報源であり、患者と医療者のコミュニケーションを通じて初めて明らかになる点が特徴で、OPSIにおいて発症初期は風邪やインフルエンザに似た症状から始まりますが、以下の進行が非常に早いのが特徴です。
- 発熱(38℃以上)
- 悪寒/戦慄
- 吐き気/嘔吐
- 意識障害/混乱
- 皮膚に紫斑(出血斑)
- ショック(血圧低下)
これらは数時間~24時間以内に急激な進行をみせる為、早期の対処が生命を左右します。
3.治療


治療とは…病気やケガなどの健康状態の異常を 改善/回復 させることを目的として行われる行為や介入を指し、具体的には⇒薬物療法・手術・リハビリテーション・心理的支援 などの方法が含まれ、症状の軽減/原因の除去/生活の質向上 を目指します。
治療の本質は科学的根拠に基づき、患者個々の状況に応じた最適な介入を選択することにあり、OPSIにおいては以下のような緊急対応が求められます。
- 早期の広域抗生物質の静脈投与
- セフトリアキソン/メロペネム など
- 輸液/血圧支持薬 によるショック対応
- 集中治療室(ICU)での全身管理
- 必要に応じて ステロイド/免疫グロブリン を投与
発症から6~12時間以内の治療開始が重要です。遅れると死亡率は50%以上に達します。
4.予防


予防とは…病気が発生する前にそのリスクを減少させる、または病気の進行を抑制し健康を維持するための 行動/介入 を指し、これには⇒一次予防(発症の防止)・二次予防(早期発見と治療)・三次予防(病状の悪化防止)が含まれます。
予防は個人の行動+社会環境+医療介入 の三位一体で行われるものであり、OPSIにおいては以下「ワクチン接種+自己管理+早期受診」の3本柱です。
|ワクチン接種
ワクチン接種
- 肺炎球菌(PCV13/PPSV23)
- インフルエンザ菌b型(Hib)
- 髄膜炎菌ワクチン
- 季節性インフルエンザワクチン(毎年)
|自己管理
自己管理
- 海外旅行/動物咬傷 などのリスクを理解する
- ワクチン記録を携帯(医療者に知らせやすく)
- 抗菌薬の予防内服(小児/免疫低下者 に推奨)
|早期受診
早期受診
発熱時は迅速に医療機関を受診する。
おわりに
脾臓摘出後重症感染症(OPSI)は稀ながらも致命的な感染症であり、脾臓という免疫の要を失ったことで、特定の細菌に対する防御力が大幅に低下することが直接の原因です。正しく理解し、迅速に対応することで致死的な結末を回避できます。

